メンタル不調がきっかけでセルフケアの知識をつけようと考える人は少なくありません。
私自身も休職を経験し、「自分の心を守る知識を身につけたい」と思い、メンタルヘルスマネジメント検定3種を受験しました。
この資格は、メンタルケアの基礎を学べるうえ、勉強時間も短く、独学で十分合格可能です。
今回は、難易度・勉強法・メリットをまとめ、実際に受験した体験も交えて解説します。
結論、合格にはこの1冊で十分です
メンタルヘルスマネジメント検定3種とは

メンタルヘルスマネジメント検定は、大阪商工会議所が実施している資格試験です。
Ⅰ種・Ⅱ種・Ⅲ種とレベルが分かれており、その中で Ⅲ種は「セルフケアコース」 と呼ばれます。
コース | 対象 | 目的 |
---|---|---|
Ⅰ種(マスターコース) | 人事、労務、経営幹部 | 社内のメンタルヘルス対策 |
Ⅱ種(ラインケアコース) | 管理職 | 部門内、部下のメンタルヘルス対策 |
Ⅲ種(セルフケアコース) | 一般社員 | 自らのメンタルヘルス対策 |
Ⅲ種は自分自身のメンタルヘルスケアを学ぶ、という位置づけです。
心理学の専門知識がなくても取り組みやすく、社会人はもちろん、学生や主婦の方にも人気があります。
Ⅲ種の出題内容
- メンタルヘルスケアの意義
- ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識
- セルフケアの重要性
- ストレスへの気づき方
- ストレスへの対処、軽減の方法
- 社内外資源の活用
試験日程と申し込み方法
日程 | 年2回(例:2025年度は11月2日、2026年3月15日) 実施 |
---|---|
申し込み | 公式サイトから可能 |
受験料 | Ⅰ種11,550円、Ⅱ種7,480円、Ⅲ種5,280円(いずれも税込) |
試験形式 | Ⅰ種はマークシート方式(四肢択一)と論述、Ⅱ種・Ⅲ種はマークシート方式(四肢択一) |
試験時間 | Ⅰ種は選択問題2時間、論述問題1時間。Ⅱ種、Ⅲ種は2時間 |
受験資格 | どなたでも受験可能 |
会場 | 全国主要都市から選択 |
同日受験 | Ⅰ種&Ⅱ種、Ⅱ種&Ⅲ種を同日受験も可能(3月の試験はⅡ種&Ⅲ種のみ) |
詳細はメンタルヘルス・マネジメント検定HPをご確認ください。
メンタルヘルスマネジメント検定3種の難易度と合格率
- 難易度:易
- 合格率:70%前後
- 合格基準:100点中70点以上の得点
3種(セルフケア)はきちんとテキストを読み、問題を解けば合格できるレベルです。
- 難しい計算や専門的な心理学知識は不要
- 出題は「ストレスのメカニズム」「セルフケア方法」「睡眠や生活習慣」など日常生活に役立つ内容
- 他の検定(簿記やFPなど)に比べれば、短期間の学習で十分合格圏内
心理学に馴染みのない人でも、「日常生活の知識を整理するつもり」で学習すれば理解しやすい試験です。
必要な勉強時間の目安
合格までに必要な勉強時間は 20〜30時間程度 が目安です。
毎日コツコツ勉強や、数日で一気にまとめて勉強など、自分のペースで調整しやすいのが3種の特徴です。
3種は公式テキスト1冊で十分
そもそもあまり種類がなく、公式テキストが最も信頼できます。
Ⅲ種は難易度が高くないので、合格にはテキストのみで十分です。
- テキストを読み、テキスト内の問題を進めていく
- 間違えた問題を復習する
これだけで十分合格を狙えます。
不安な方は公式の過去問題集などもあわせて取り組むとよいでしょう。
私が受験した理由と体験談
私は損保での勤務中にメンタル不調で休職しました。
復職後も「また体調を崩したらどうしよう」という不安が残っており、セルフケアの基礎を学んでおきたいと思ったのが受験のきっかけです。
勉強を通して、ストレスが体に与える仕組みや、休養・運動・睡眠の大切さを体系的に学ぶことができました。
以前は「気合で頑張らなきゃ」と思っていましたが、「心のケアは知識で守れる部分もある」と知れたのは大きな収穫です。
結果的に、試験勉強そのものがセルフケアの第一歩になったと感じています。
メンタルヘルスマネジメント検定3種を取るメリット
- 自分のメンタルを守れる
→ ストレスサインに早めに気づける - 周囲への理解が深まる
→ 職場の同僚や家族との関わりにも活かせる - 転職・就職でプラスになる場合がある
→ 「メンタルケアの知識あり」と履歴書に書ける
「セルフケア」に焦点を当てた資格はまだ少なく、手軽に取れる3種は自己研鑽としてもおすすめです。
まとめ
- メンタルヘルスマネジメント検定3種は 独学で合格可能
- 勉強時間は 20〜30時間程度 で十分
- 合格率は高く、基礎知識の習得に役立つ
- 休職経験がある人や、心のケアを学びたい人に特におすすめ
心の不調は誰にでも起こりうるもの。
資格取得を通じて「自分のメンタルを守る力」を学んでみてはいかがでしょうか。
\この1冊で十分/
\不安な人は過去問題集も/


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