損サで頑張っているけれど、そろそろ限界かも
もう何のために働いているのか分からない。辛い。
そんな気持ちが、ふとした瞬間にこみ上げてくることはありませんか?
損害サービス(以下、損サ)の仕事は、お客さま対応や代理店とのやりとり、相手方との交渉など、毎日がプレッシャーの連続です。
新しい事案は次々に入ってきて、昼休みもろくに取れないこともしばしば。
「終わりのない業務」に、心が追いつかなくなってしまうのも無理はありません。
筆者自身、限界に目をつむって働き続けた結果、うつで休職を経験しました。
そのとき強く感じたのは、「もっと早く、自分の心の声に耳を傾けていればよかった」という後悔でした。
本記事では、「損サがつらい」と感じる背景を整理した上で、限界を迎える前にやるべき行動を6つご紹介します。
少しずつ、自分を守る選択肢を知っていきましょう。
もし、「もう無理かも」「今の環境は合っていないかも」と感じている方には、転職サイトで求人を眺めたり、エージェントへの無料相談という選択肢もあります。
今すぐ動かなくても、「求人を見るだけ」「話を聞いてもらうだけ」でも心が軽くなることがあります。
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無理に決断を迫られることはありません。まずは、自分のペースで「知る」ことから始めてみてくださいね。
損害サービスがつらいと感じる理由とは?

人手不足で仕事が回らない
まず、損サの仕事がつらくなる原因として考えられることは、慢性的な人手不足です。
結果として、ひとりにかかる事案の量が増え、毎日残業が当たり前になっているケースが少なくありません。
- 新規事案が多く、優先順位がつけにくい
- 電話やメール対応に追われる
- 不在者対応や急なクレーム対応が入る
このような日常では、休む暇もなく、自分の体調や心の声に気づけなくなることがあります。
まずは、この「忙しすぎる状態」そのものが異常なのだと認識することが第一歩です。
感情労働が多く疲れやすい
損サでは、お客様の不安や怒りに寄り添う場面が多く、「感情」を使う仕事が中心になります。
特に、事故直後のお客様への対応は、相手の感情を受け止める力が求められます。
- クレームに丁寧に対応する
- 感謝されないことがほとんど
- 今までの人生で聞いたこともない暴言を浴びる
- 心を消耗する場面が続く
このような感情労働は、見た目にはわかりにくいものの、非常にエネルギーを使います。
たとえ身体が元気でも、心の疲れがたまることで「もう無理かも」と感じてしまうのです。
評価されにくく将来が不安
損サの仕事は、目に見える成果が出づらいため、正当に評価されにくい傾向があります。
頑張って対応しても、「問題が起きなかったのが当たり前」と見られてしまうことも。
キャリアアップの道も見えにくく、今後ずっと損サで事案のことを考え続けなければならないのか?と不安になる方も多いです。
このような状況では、「このまま続けていても、未来が見えない」と感じるのも無理はありません。
やりがいを感じられない仕事は、心のエネルギーを奪いやすいのです。
損害サービスでつらい時の対処法6選
それではここから、損サでつらいと感じた時の対処法をお伝えしていきます。
①上司に正直に相談してみる
まずは、直属の上司に現在の状況を伝えることが大切です。
勇気がいることですが、我慢を重ねるよりも、自分の状態を共有することで環境が変わる可能性があります。
特に、どの業務が負担で、どんなサポートがあれば助かるのかを具体的に伝えることがポイントです。
相談例としては、次のような内容が考えられます。
精神的に負担の大きい事案がある
別の担当者に引継ぎできないかをお願いする
毎日、定時を大きく超えて残業している
業務の優先順位を一緒に見直してもらえないか頼んでみる
新規案件が重なり、処理が追いつかない
一時的に新規受付を止められないか相談してみる
体調が不安定で、集中できない日がある
有給休暇の取得や、短時間勤務への切り替えができるか確認する
このように、「何がつらいのか」「どうしてほしいのか」を整理してから伝えることで、上司も対応しやすくなります。
「こんなこと、言えない……」と感じるかもしれませんが、心が限界を迎えてしまってからでは、回復に時間がかかってしまいます。
今の状況を変えるために、少しでも協力を得られないか、まずは相談してみましょう。
②信頼できる同僚に話す
職場で信頼できる人がいるなら、思い切って話してみるのも一つの方法です。
同期や先輩など、同じ業務を経験している相手だからこそ、共感や具体的なアドバイスが得られることがあります。
話すことのメリット
- 「自分だけじゃない」と気づける
- 小さな工夫や、乗り越え方を知れる
- 気持ちを言葉にすることで、心が軽くなる
つらさをひとりで抱えると、どんどん追い込まれてしまいます。
「ちょっと聞いてほしいんだけど」と一言声をかけるだけでも、状況が変わることがあります。
もし気を許せる相手がいるなら、自分のこころを守るためにも、一度話してみてはいかがでしょうか。
③社内外のカウンセラーを頼る

カウンセラーは、悩みを聞くプロフェッショナルです。
多くの企業では、社内に相談窓口があったり、外部のカウンセリングサービスと提携していたりします。
「第三者だからこそ話しやすい」こともあり、気持ちを整理するのにとても役立ちます。
カウンセリングを利用するメリット
- 家族や同僚に言いにくいことも話せる
- 客観的な視点で、自分を見つめ直せる
- 話すだけで、気持ちがすっと軽くなる
社内や会社提携のカウンセラーであれば、無料で利用できることもあります。
ご自身の会社の福利厚生制度を一度チェックしてみてください。
カウンセラー選びのポイント
なお、カウンセラーを選ぶ際は、「どんな資格を持っているか」も大切なポイントです。
臨床心理士や公認心理師は、心理学の専門知識と実務経験を積んでおり、安心して相談できます。
一方、短期間の講座で取得できる民間資格のカウンセラーも存在しますが、対応にばらつきがあるのも事実。
本当に悩んでいるときこそ「信頼できる人を選ぶこと」が大切です。

私自身も、カウンセラーに話したことでモヤモヤが整理され、「今の自分」を落ち着いて見つめ直せるようになりました。
④産業医に相談してみる
会社に所属する産業医は、心や体の不調に対応する専門の医師です。
社員の健康を守る立場にあるため、体調や働き方に不安があるときは、早めに相談することをおすすめします。
相談内容は原則として守秘義務があり、上司に知られることはありません。
いきなり病院を受診するのは気が引ける……という方にとって、一歩手前の相談先としても活用できます。
相談するメリット
- 不調のサインを早めに見つけられる
- 勤務時間や業務量の調整を提案してもらえる
- ストレスとの向き合い方や、セルフケアのヒントがもらえる
「出社はできるけど、毎日がしんどい」
そんな状態が続くなら、迷わず産業医に相談してみましょう。
話すだけでも、気持ちが軽くなることがあります。
⑤心療内科・精神科を受診する
心の不調が続く場合、専門の医師に相談することがとても大切です。
精神的な症状も、体の病気と同じように治療が必要です。
受診の判断ポイント
- 夜眠れない、何度も目が覚める
- 食欲がなく、体重が減ってきた
- 何をしても楽しく感じない
- 涙が止まらず、気持ちの切り替えができない
- 頭がぼんやりして、仕事に集中できない
こうした変化は、心からの「SOS」かもしれません。
医療機関を受診することは、弱さではなく、自分を大切にするための行動です。
「受診=すぐに休職」と考える方もいますが、実際にはそうとは限りません。
医師と相談しながら、たとえば以下のような対応になることもあります。
- 業務量を調整しながら働いてみる
- 軽い薬を使いながら、様子を見ていく
- 気分の波に合わせて働き方を見直す
必要であれば、医師が診断書を出してくれるため、職場との調整もスムーズに進められます。
何よりも大切なのは、あなたが健康な状態で過ごせることです。
ひとりで抱え込まず、専門家の手を借りてください。
あなたのペースで、少しずつ回復していけば大丈夫です。



私は睡眠障害や食欲の低下が酷く、心療内科を受診した結果、休職を勧められました。
しっかりと療養する時間をいただけたおかげで、今こうして元気に過ごせています。
同期では入院した人もいるので、早めの受診が大切です。
⑥転職サイトやエージェントに登録だけする
今すぐ会社を辞める予定がなくても、転職エージェントや転職サイトに登録しておくことは、とても有効です。
選択肢を持っているだけで、「ここ以外にも道はある」と思えるようになります。
登録するメリット
- 今の自分に合った求人情報が届く
- キャリアの棚卸しができ、自分の強みが見えてくる
- 客観的な視点でアドバイスがもらえる
「転職活動=いますぐに転職する」ではありません。
登録しておくだけでも、いざというときにすぐ動ける安心感につながります。
エージェントに話を聞くだけでも、視野が広がり、今の職場にこだわりすぎなくなります。
「逃げ道」を持っておくことは、心の余裕を生む大切な準備です。
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気になる条件や興味のある仕事が見えてきて、自分の軸を整理するきっかけになります。
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客観的なアドバイスがもらえるので、1人で悩むよりもずっと心強い選択肢です。
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つらいと感じた時に、知っておきたいこと
真面目な人ほどつらくなりやすい
損サの仕事は、真面目で責任感の強い方ほど心をすり減らしてしまいやすい仕事です。
「迷惑をかけたくない」「ちゃんとやらないと」と頑張り続けていませんか?
こんな特徴に思い当たることはありませんか?
- 責任感が強く、手を抜けない
- いつも自分をのことを後回しにしてしまう
- 相手の感情を優先してしまう
- 失敗を許せず、自分ばかり責めてしまう
そんな方にとって、本当に大切なのは「がんばりすぎない」ことです。
まずは、自分自身をいたわる習慣を持ってください。
「逃げる」は悪いことではない
「休職や転職は逃げ」「自分に与えられた仕事から逃げてはいけない」「逃げるなんて無責任だ」
そんなふうに、自分を追い込んでいませんか?
しかし、心や体が限界を迎えてしまったら、働き続けることすらできなくなってしまいます。
時には距離を取ることも、大切な選択です。
逃げることは負けではなく、「自分を守る行動」として自信を持っていいのです。
「辞めたい」は、心からの大事なサイン
「辞めたいと思うのは、甘えかもしれない」
そうやって、自分の気持ちを否定していませんか?
でも実際は、「辞めたい」と感じるときこそ、心が悲鳴をあげている状態です。
- 朝、体が重くて起きられない
- 出勤前に吐き気がする
- 休みの日も仕事が頭から離れない
このような状態が続いているなら、決して気のせいではありません。
「辞めたい」と感じるのは、自然な心の反応です。
どうか、自分を責めず、その声に耳を傾けてあげてください。
損害サービスを辞めた人のその後の道


転職で環境が変わった人の声
筆者自身も損害サービスを辞めた経験がありますが、環境が変わることで、気持ちがとても楽になったと感じています。
また、まわりの同期や先輩、同業の友人も、転職後に「心が軽くなった」と話すことが多いです。
転職で変わったと感じることは、たとえばこのようなことです。
- 定時で退勤できるようになった
- クレーム対応がほとんどなくなった
- 電話で怒鳴られることがない
- 電話音に恐怖を感じなくてよい
- 休日を心から楽しめるようになった
もちろん転職には不安もつきものですが、「自分に合う環境に出会えた」と感じたときの安心感は、何ものにも代えがたいものです。
休職から回復した体験談
筆者自身は休職も経験していますが、「あのとき、きちんと休んでよかった」と感じます。
休むことで、ようやく自分と向き合い、本当に大切にしたいことに気づくことができました。
まずは、
- 寝る、食べる、ゆっくり過ごす
- 心が落ち着いたら、少しずつ前を向ける
- 焦らず、自分のペースを取り戻していく
休職は、終わりではありません。
むしろ、「再スタートの準備期間」と考えることで、気持ちが少し楽になるかもしれません。
転職先として多い職種と業界
損害サービスからの転職では、経験を活かしつつ心身の負担を軽くできる職種・業界がよく選ばれています。
選択肢の例
- 事務職(営業事務、金融系事務職など)
- 保険代理店(営業経験があれば尚可)
- 公務員や団体職員(安定志向の方に人気)
何を優先したいかは人それぞれです。
収入、働きやすさ、安定性、人間関係。あなたが大切にしたいことに合わせて選ぶことが大切です。


おわりに
損サの仕事は、本当に責任が重く、大変な業務です。
だからこそ、「つらい」と感じるあなたの気持ちは、とても正直で、大切なものです。
限界を迎える前に、少しずつできることから始めてみてください。
自分を守る行動は、決して逃げではなく、未来を変えるための大きな一歩です。
もし「転職」や「働く環境を見直す」ことを考えているなら、今すぐに動かなくても、情報だけでも集めてみるのがおすすめです。
下記に、無料で相談できる転職サイトやエージェントをまとめました。
「相談だけ」でも、心がすっと軽くなることがありますよ。
- 自分で求人検索も可能。サポート重視派には→doda
- 求人数の多さ、トータルサポートで選ぶなら→リクルートエージェント
- まずは求人を見てみるなら、転職サイト→リクナビNEXT
あなたのこれからの日々が、少しでも穏やかで安心できる時間に近づくことを、心から願っています。






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