損害サービスを辞めたいのは甘えじゃない|メガ損保でメンタルが限界になる前に取るべき選択肢

損害サービスの仕事は、毎日がプレッシャーの連続。

事故対応やクレーム処理で心がすり減り、「もう辞めたい」と感じることもあるでしょう。

でも、それは甘えではありません。

メンタルが限界になる前に“自分を守る行動”を取ることは、立派な判断です。

私自身、メガ損保で同じ苦しみを味わい、「続けるべきか」と悩みました。

そして気づいたのは、“心を守ること”は、キャリアを守る第一歩だということ。

この記事では、損サの現場で心をすり減らしているあなたへ向けて、

  • なぜメガ損保でメンタルを壊す人が多いのか
  • 「限界サイン」を見逃さないためのチェックポイント
  • 辞める/休む/異動する、3つの選択肢の考え方
  • 実際に辞めた人のリアルな変化
  • 焦らず次を考えるための具体的な行動(キャリア相談・資格など)

をわかりやすく解説します。

「もう少し頑張るか」「いま少し立ち止まるか」――

迷っているあなたが、後悔しない選択をできるように。

この記事が、あなたの心を守るきっかけになれば幸いです。

※損害サービス、損害サポート、保険金サービスなど、会社により名前は異なりますが、本サイトでは「損害サービス」に統一しております。

目次

なぜ損保でメンタルを壊す人が多いのか

損保の仕事は「人を助ける仕事」と言われますが、実際には強いストレスを感じる人が多い職場です。

とくに損害サービス部門(損サ)では、心をすり減らしてしまうケースが少なくありません。

感情労働のプレッシャー

事故対応やクレーム対応では、常にお客様の感情と向き合う必要があります。

どんなに丁寧に対応しても、感謝されないどころか怒鳴られることもありますよね。

  • 普通に対応していても「なんでこんなに遅いんだ」と理不尽に責められる
  • 自分が悪くないのに謝らなければならない
  • 電話を切ったあとも心が重くなる

こうした「感情労働」は、長期間続くと心が疲弊します。

私自身、休日も仕事の恐怖が頭から離れず、次第に体調まで崩しました。

感情の消耗は目に見えませんが、確実に蓄積していきます。

評価されにくい環境

損サの仕事は、「トラブルがなかったのが当たり前」とされやすく、努力が数字で見えにくい職種です。

そのため、頑張っても「評価されない」「上司に伝わらない」と感じる人も多いでしょう。

  • 感謝の言葉が少ない
  • 上司は結果よりも“対応件数”しか見ない
  • 今後もずっと損サなのか?と、キャリアの先が描きにくい

こうした環境では、自己肯定感が下がりやすくなります。

自分の努力が認められないと、働く意欲そのものが失われてしまいます。

長時間労働と案件の多さ

慢性的な人手不足の中で、一人当たりの案件数が多くなっています。

「1件落ち着いたと思ったら、次の電話が鳴る」。そんな毎日では、心が休まりません。

  • 定時に帰れないことが当たり前
  • 昼休みを1時間取れない
  • 案件が一度溜まるとなかなか解消できない

このような状況が続くと、疲労とストレスが限界を超えるのは自然なことです。

まじめな人ほど「自分が弱い」と責めてしまいますが、それは違います。

むしろ、限界を感じるのは“人として当たり前の反応”です。


「限界サイン」を見逃さないためのチェックポイント

心や体からのSOSを無視すると、取り返しがつかなくなることもあります。

早めに気づくことが、自分を守る第一歩です。

身体的・心理的サイン

  • 朝起きるのがつらい
  • 休日も仕事のことが頭から離れない
  • 仕事のことを考えると涙が止まらない
  • 食欲がない、眠れない
  • 動悸や頭痛が続く

こうしたサインが出たときは、体が「休んで」と訴えている証拠です。

一時的な疲れではなく、心身が限界に近づいている状態かもしれません。

行動面のサイン

  • ミスが増えた
  • 集中力が続かない
  • 些細なことでイライラする

これらの変化が続くときは、心のエネルギーが底をつきかけています。

「もう少し頑張ろう」と無理を重ねる前に、休む・相談する・手放すという選択肢を考えましょう。

休職・異動・転職…どの選択肢を取るべきか?

まずは休む

心と体が疲れきっているなら、まずは休むことが最優先です。

有給休暇を使って、しっかりとリセットしましょう。

焦らず休むことで、少しずつ「自分の気持ち」が見えてくることがあります。

精神科・心療内科への受診も検討

もし体調が回復しない、不眠や希死念慮が強いなどの状態である場合は、精神科・心療内科への受診をおすすめします。

受診するか迷う場合は、一度会社の健康相談窓口に相談してみるとよいでしょう。

医師により、休職すべきと判断された場合は指示に従ってしっかりと休養を取りましょう

休職についてはこれらの記事もあわせてご覧ください

異動や業務調整を相談する

上司や人事に相談し、負担を減らす方法を探しましょう。

一時的に案件数の調整や、顧客対応以外の業務に変えてもらうだけでも心が軽くなります。

  • 業務調整の希望を伝える
  • チーム内での分担を相談する
  • メンタルの不調を感じている場合、隠さず正直に伝える
  • 異動が可能か相談する

異動が叶わない場合も、「話すだけで楽になる」ことがあります。

上司に相談することで、あなたが健康に働くためのサポートを受けられるかもしれません。

転職も選択肢の一つ

もし環境が合わないと感じるなら、転職も立派な自己防衛です。

「逃げる」ではなく「自分を守るための行動」と捉えてください。

おすすめ転職支援サービス

  • doda:未経験業界への転職サポートが充実。転職エージェントの親身なサポートが◎
  • リクルートエージェント:大手から中小まで幅広い求人を紹介。経験豊富な転職エージェント。
  • リクナビNEXT:自分で求人を探しながら転職準備を進めたい方向け

※名前をクリックすると各サービスに繋がります

今の環境に合わない人ほど「情報を集めるだけでも視野が広くなり、心が軽くなる」ことがあります。

どのサービスも無料で利用できるので、一度登録・相談するとよいでしょう。


実際に辞めた人の変化

筆者の体験

私自身、メンタル不調で半年休職しました。

休職中に、転職するか復職するか迷った際に、ミイダスの自己分析ツールを利用し、自分の強みや性格傾向を整理していました。

結果的に一度復職し、業務量が戻ってきた際に限界を感じて転職しましたが、休職期間に自分と向き合い、価値観を整理できていたことで後悔しない選択を取ることができました

dodaなどの転職サービスもフル活用した結果、幸い給料は下がらず、理想の形で転職することができました。

損サの頃のように休日も仕事を思い出して辛くなるということは一切なく、幸せに過ごせています。

周囲の例

  • Aさん:趣味や自己投資に集中でき、表情が明るくなった
  • Bさん:定時退社が当たり前の職場に転職し、家庭との両立が実現した。給料は減ったものの、毎日健康に働けることに喜びを感じている

「辞めたら終わり」ではなく、「辞めたからこそ始まる人生」があります。

環境を変えることで、人は驚くほど前向きになれます。

必ずしも転職することだけが正解ではありません。

大切なのは、自分と向き合い、納得のいく選択を取ること。

そのために転職エージェントや自己分析ツールをうまく活用し、理想の働き方を見つけることも1つです。

焦らず次を考えるためにできること

自己分析で「何がつらいか」を整理

今の仕事のどこがしんどいのか、紙に書き出してみましょう。

上司? 顧客? 仕事内容?

つらさの原因を見つけることで、次の一歩が見えてきます。

✅おすすめ:無料で使える自己分析ツール【ミイダス】
自分の「向いている仕事タイプ」や「ストレス耐性」が数値でわかります。
ミイダスで自己分析する

「このままでいいのか」と悩むときは、考え方の整理に本を読むのもおすすめです。

特に『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』は、働く意味やキャリアの軸を見直すのに役立ちます。

キャリア相談サービスを活用

一人で考えると、どうしても視野が狭くなりがちです。

そんなときは、プロのキャリアコーチに相談してみましょう。

転職を前提にせず、あなたの悩みを丁寧にヒアリングしたうえで、今後のキャリア設計を一緒に考えてくれます。

本格利用には料金がかかりますが、初回相談無料のところも多くあり、一度相談して考えてみるのもおすすめ。

  • ポジウィルキャリア:モヤモヤの整理から一緒に考えてくれ、転職すべきか整理できる
  • キャリート:一人一人に寄り添った丁寧な対応。HSP気質の方の相談実績も豊富

💬「転職するか、続けるか決められない」という方には特におすすめです。
無料相談だけでも、自分の考えが整理されることが多いです。
ポジウィルで相談してみる

キャリートで相談してみる

資格学習やスキルアップ

心に少し余裕ができたら、学び直しもおすすめです。

新しい知識を得ることで、自信や視野が広がります。

また、転職活動でも「資格勉強をしていた」という事実は大きなアピールになります。

目指す業界や業種が定まっていない場合は、FP・簿記・ITパスポートなど、人気の資格から始めても良いでしょう。

これらの資格がおすすめです

まとめ

  • 「辞めたい」と感じるのは自然なこと
  • 休職・異動・転職…焦らず整理して選択する
  • 自分の心と体を守ることが、キャリアを続ける最善策

無理をして心が壊れてしまっては、元も子もありません。

「いまの自分を守ること」は、決して逃げではなく“勇気ある選択”です。

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ゆるこ
HSP気質の元・損保OL
損害部門の仕事が合わず、休職→復職→転職を経験。
頑張りすぎない働き方・生き方を模索している人の役に立つべくブログを運営しています。

簿記2級/FP2級/MOS(Word、Excel、PowerPoint)スペシャリスト/メンタルヘルスマネジメントⅢ種/TOEIC700点/ITパスポート

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