こころの病気で休職歴があるけれど、転職活動で伝える必要があるのかな。
転職活動で不利になりそうだし、できれば休職のことは隠していたい。
休職中、または休職歴がある方が転職活動をする場合、休職歴を伝えるか迷いますよね。
そもそも休職歴を伝えないでいることは問題なのか。伝える場合には何を注意すればよいのかなど、色々と不安があることと思います。
そこで今回は、転職活動で休職歴を伝えるべきか、それぞれのメリットやデメリット、注意点についてお伝えします。
- 休職歴を伝えるかどうかは、転職活動を始めるまでに決めておく
- 休職歴を伝える場合、伝えない場合のメリットとデメリット
- 休職中、復職後、退職後、転職活動を行うタイミング
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休職歴を伝える必要はある?
休職の種類
休職理由にはいくつかあり、代表的なものは以下の理由です。
- うつ、適用障害などのこころの病気
- 怪我
- 介護
- 留学
この記事では、「こころの病気」による休職者へ向けて記載しています。
伝える義務はない
まず、休職中や休職歴があることを自ら伝えなければならない、といった義務はありません。
休職を伝えないまま転職している方も多くいらっしゃいます。筆者もその1人です。
隠してバレるとリスクがある
ただ、隠して転職してバレるとリスクがあることも事実。
転職後に問題なく働けている場合はあまり心配ありません。
しかし、休職歴により募集要項の業務経験や勤続年数を満たしていない場合などは、内定取り消しや解雇のリスクがあるので注意しましょう。
バレる原因
休職歴を隠して転職する場合、どういったことでバレてしまうのでしょうか。
代表的な例をいくつか挙げてみます。
源泉徴収票
転職先で年末調整をしてもらう場合、源泉徴収票の提出が必要です。
そこで収入が少ない場合、休職を疑われる可能性があります。
休職中の収入が極端に少ない場合は、年末調整ではなく自身で確定申告を行うことで、会社にバレる可能性を低くできます。
住民税
住民税は、企業が給与から天引きして納付する特別徴収が一般的です。
前年度の所得によって決まるため、納税額が極端に少ない場合に疑われる可能性があります。
リファレンスチェック
リファレンスチェックとは、現職の上司や同僚に、応募者の能力や人となりを調査することを指します。
ここで休職歴を知っている人に話を聞かれる場合、休職歴がバレてしまいます。
本人が了承しない限り行われませんが、拒否した場合は選考辞退・内定辞退となる可能性があります。
リファレンスチェックは日本での知名度や実施率は高くなく、筆者自身も選考や内定後に話が出たことはありません。
エンワールド・ジャパン株式会社の調査によると、リファレンスチェックの実施率は2021年時点で外資系企業58%、日系企業23%となっています。
(中途採用における、リファレンスチェック実施状況調査 | ニュースリリース – | ニュースリリース | 最新情報 | 外資系企業の転職・求人エージェントならエンワールド・ジャパン)
知り合い経由でバレる
休職を知っている人が、転職先企業に知り合いがいる可能性に注意が必要です。
リスクを減らすためには、できるだけ「休職と転職先を知っている人」を増やさないこと大切です。
具体的には、以下のような対策があります。
- 現職の人に転職活動中であることを伝えない
- 退職時にも、転職先を具体的に伝えない
- 休職や転職についてSNSへ投稿しない
- 休職を知っている友人にも、具体的な転職先を伝えない
休職歴を伝えるかどうかの判断基準

転職活動で休職歴を伝えるかどうか、どのように判断するとよいのでしょうか。
判断基準の例をお伝えします。
伝える | 隠す |
---|---|
・再発のリスクがあり、業務内容や業務量の配慮が必要な場合 ・隠してからバレた時が心配な人 ・待遇面よりも、働きやすさを重視する場合 | ・配慮が不要で、他の人と同様の扱いで問題ない場合 ・採用への影響が心配な人 ・よりよい待遇で転職したい場合 ・転職することでストレス源から離れられ、再発のリスクが小さい場合 |
以降で、休職歴を伝える場合と隠す場合のメリット・デメリットを詳しくお伝えします。
それぞれを照らし合わせ、自分が重視したいポイントを探し、転職活動の進め方を考えましょう。
休職歴を伝える場合
まず、休職歴を正直に伝える場合のメリットやデメリットについてです。
伝えるメリット
採用後のミスマッチを防げる
休職理由を正しく伝えることで、入社後に同じ状態に陥るリスクを企業と共有できます。
これにより、職場環境や業務内容のマッチングがスムーズになります。
再発防止のために配慮が必要な場合は伝えることがベターです。
正直さが伝わる
正直に話すことで採用担当者にポジティブな印象を与えられる場合があります。
特に、復職後に問題なく働けた実績がある場合は、むしろ「乗り越えた経験」として評価されることも。
伝えるデメリット
選考に不利になる
転職活動で休職歴を伝える際に一番のデメリットになるのが、再発のリスクを考慮されて選考が不利になる可能性があることです。
こころの病気で休職=ストレスに弱い、というイメージを持つ人も未だに多く、「入社しても長く働いてもらえないのでは」と思われる懸念があります。
特に競争率が高い企業の場合、他の候補者に比べて希望の会社に通りづらいこともあるでしょう。
伝える際の注意点
休職歴を伝える場合、採用時にネガティブに受け取られやすいため、伝え方が非常に重要です。
転職エージェントにも伝え、企業へどのように伝えるかを相談することもよいでしょう。
転職エージェントのおすすめは以下の記事でご紹介しております。

回復していることを伝える
病気が回復しており、就業に問題がない場合はきちんとその旨をアピールしましょう。
採用担当者が不安になる部分は「戦力になり得るか、長く働いてもらえるか」。
療養した結果回復したこと、今後の就業には問題がないことを伝えるとよいでしょう。
「復職後〇年間、無遅刻無欠勤で業務を遂行しました」といった具体例を添えると説得力が増します。
- 「医師の指導のもと療養を続けた結果、現在は心身ともに万全な状態で働けており、復職後〇年間、業務遂行をできております。」
- 「前職では責任感が強すぎて、自分に負荷をかけすぎた結果、心身のバランスを崩してしまいました。その経験を通じて働き方を見直し、効率的かつ持続可能な働き方を学びました。〇年〇月から〇年間、問題なく就業できております。」
選考にプラスになる話を伝える
休職中に得たスキルや知識があれば、アピールしておくとよいでしょう。
もちろん休職中は療養することが大前提なので、アピールできることがない方も多いと思います。
現在休職中の方は、無理に頑張ろうとして体調を崩さないように気を付けてください。
もし療養中に時間があることで取った資格や、学んだことがある場合は、それを伝えることで、休職歴がマイナスではなく、プラスに働くこともあります。
- 「休職中、体調が回復してから、興味のあった○○の資格の勉強をしました。知識が増えることで活力を得られ、その後の早い回復にも繋がりました。」
- 「休職したことで健康への意識が高まり、心身の健康について学びました。この経験は今後の健康的な仕事生活に役立てると考えています。」
休職歴を隠す場合
続いて、休職歴を隠す場合のメリットやデメリット、注意点をお伝えします。
隠すメリット
他の人と同じ扱いを受けられる
休職歴を伝えなければ、採用時や内定後、他の人と同じ扱いを受けられます。
休職歴によって希望の会社に入社できないのでは、と不安になる人にとっては大きなメリットとなります。
病気の原因から離れられ、入社後の配慮が不要な場合は、あえて休職歴を伝えずに転職活動を進めるのも戦略の一つでしょう。
隠すデメリット
ミスマッチに繋がる
例えば休職歴が1年ある場合、それを隠して転職したとします。
採用担当者は履歴書を見て、実際には働いていない1年間も業務経験があると判断してしまいます。
そのため、スキルや経験を高く見積もられてしまい、入社後に求められるレベルが高く追いつけない、といった懸念があります。
バレた際にどうなるか分からない
休職歴を隠して転職した場合、必ずしも処分を受けるわけではありません。
ただ、言わなかったことによる不信感を抱かれてしまう可能性はあります。
また、経験やスキルが募集要項を満たしていない場合や、業務に支障が出ると判断される場合などは、内定取り消しや解雇に至る可能性もゼロではありません。
バレた際の不安や後ろめたさを感じながら働くことは、隠す際の大きなデメリットです。
再発できないというプレッシャー
休職を隠して転職した場合、転職先の企業で再発したらどうしようというプレッシャーがあります。
特に傷病手当の受給歴がある場合は、再発して再度受給申請した場合に企業にバレてしまうリスクがあり、再発のプレッシャーが強くなるかもしれません。
隠す際の注意点
休職歴を伝えたくない場合は注意点がいくつかあります。
転職エージェントにも伝えない
休職歴を隠して転職活動をしたい場合、転職エージェントにも伝えないようにします。
転職エージェントは企業との信頼関係で成り立っていますので、もし応募者が休職歴がある場合はそれを企業に伝えざるを得ません。
休職歴を伝えるか、伝えないかは転職活動を始める前に決め、伝えない場合は転職エージェントにも伝えず他の人と同じように進める必要があります。
周りの人にも伝えない
友人や現職の人に、転職活動中であることを伝えないようにしましょう。
休職歴があることを知っている人に転職活動中であることがバレることによって、応募先または転職先の企業に知られてしまう可能性があります。
特にSNSでは、閲覧者を限定していてもその閲覧者が他の人に見せてしまう場合もあるので、投稿しないことが大切です。
休職中に転職活動をしてもいい?
休職歴についてお話ししてきましたが、復職せず休職中の状態で転職活動を行ってもよいのでしょうか?
体調回復が第一
まず大前提として、休職中は体調を回復させることを第一に考えましょう。
回復しないまま転職しても、再発してしまう可能性があります。
主治医の了承を得たうえで転職活動を進めましょう。
法律的な問題はないが、就業規則に注意
休職中の転職活動を禁止する法律はなく、いつ転職活動を行っても問題ありません。
しかし、現職の就業規則に休職中の転職活動を禁止する規定がある場合は要注意です。規定によっては、処分を受ける可能性があります。
また、就業規則に問題がない場合も、現職の人に転職活動中であることは伝えない方がよいでしょう。
「休職中なのに転職活動をしているのか」と思われてしまい、もし転職活動を辞めて復職する場合に居心地が悪くなってしまう可能性や、転職先に休職歴が伝わってしまう可能性があります。
転職活動はいつすべき?

休職中で転職するか復職するか迷っている人の場合、転職はいつするべきなの?
復職か転職かを迷っている場合は、以下の記事が参考になるかと思います。


この先は、転職活動のタイミングごとにメリット、デメリットをお伝えします。


休職中の転職活動
メリット①時間がある
転職活動は時間がかかります。
自己分析や企業選び、エージェントとの打ち合わせに加え、面接は平日に行われることが多く、働きながらでは大変です。
休職中であれば平日にも時間を取ることができ、じっくりと転職活動を行えることがメリットです。
メリット②復職の選択肢を残しておける
退職してから転職活動を行うことと比べて、休職中の転職活動は復職の可能性を残すことができます。
転職活動をしてみて、希望の会社に就職できない場合や、他社と比べて現職の方が自分に合っているのではないか、復職してみようと思えた場合などに復職する選択を取れます。
デメリット①体調が悪化する可能性がある
転職活動は、現職での業務経験を振り返ったり、選考で落ちてしまったりなど、ストレスがかかるものです。
体調が完全に回復していない場合、体調が悪化する可能性があるので注意が必要です。
休職中に転職活動を行う場合は、主治医とも相談のうえ、無理のない範囲で進めましょう。
デメリット②現職にバレた際にトラブルに発展する
転職活動を行っていることが現職の社員に知られた場合、トラブルに発展する可能性があります。
休職中の転職活動が禁止されていない場合であっても、「仕事に来ずに転職活動なんかしているのか。裏切り者だ」などと思う人もいるでしょう。
転職せずに復職することになった場合に居心地が悪くなってしまう可能性もあります。
くれぐれも、転職活動中であること、転職を考えていることなどは退職を決めるまでは現職の人に伝えないように注意しましょう。
復職後の転職活動
筆者自身は、復職して数か月経った頃に転職活動を進めました。
実際に経験して感じたメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット①収入的に安心
復職後の転職活動は、休職中・退職後と比べて収入があることがメリットです。
金銭的な不安があると、とりあえず内定が出たところに入社しようか、と思ってしまうこともあります。
収入面で安心できることで焦りが減り、自分に合う企業を選択しやすくなるでしょう。
メリット②現職に留まる選択肢を残せる
退職してから転職活動を進める場合と比べて、復職後の転職活動は現職に留まる選択肢を残しておけるメリットがあります。
自己分析や他の企業を知る中で、今の会社の方がよいのではないか?もう少し働いてみようかな、と思った際は転職活動を辞めて現職で働き続けることができます。
デメリット①時間が取りづらい
働きながらの転職活動は、時間管理が難しいというデメリットがあります。
特に、選考が進んだ際の面接の日程調整が大変です。
現職が土日祝休みで、転職先も土日祝休みを希望している場合、平日に面接が入る可能性が高く、有給や在宅勤務を活用して効率よく進める必要があります。
以下の記事で、働きながらの転職活動のポイントをお伝えしておりますので、参考になれば幸いです。


デメリット②再発のリスクがある
休職に至った原因が解消できていない場合、復職することで再発のリスクがあります。
特定の上司からのパワハラにより病気になってしまい、その上司が異動し今後関わることがない、といった場合は復職してもストレス源から解放されていますので心配は少ないでしょう。
しかし、例えば、業務内容が原因で休職し、復職後も同じ業務を行う場合。
同じ業務を行うことで再びストレスが溜まり、再発してしまうリスクがあります。
現在休職中の方は、復職するかどうかは主治医や産業医とも相談のうえ、体調を第一に考えて検討いただければと思います。
退職後の転職活動
休職可能期間を超えそうな場合や、復職したけれども体調面を考えて退職したい場合など、退職してから転職活動を開始する方もいらっしゃいますよね。
メリット①平日に時間が取れる
退職してから転職活動を行う場合、休職中の転職活動と同様に、平日にも時間が取れることがメリットです。
働きながらの転職活動は時間的制約がありストレスも溜まりやすいため、転職活動に集中して取り組めることで負担が軽くなるでしょう。
メリット②現職のストレスから解放される
現職で、休職に至った原因が残っている場合は現職で働き続けることで再発のリスクがあります。
現職のストレスを感じながら転職活動でさらに疲れてしまうことは体調的に危険であるため、退職してから転職活動を進めることで、体調面での負担が軽くなるでしょう。
デメリット①収入がない
転職先が決まらないままで退職してしまうことの一番のデメリットは、収入がないこと。
失業保険で、収入の5~8割ほどを受給できる可能性がありますが、受給できない場合や、収入が減ることで生活が苦しくなる場合などは焦りが生じます。
早く転職しないと、と焦ることで、内定が出た企業にとりあえず就職し、ミスマッチに繋がってしまうこともあり得ます。
デメリット②現職に戻る選択肢がない
退職してしまった場合、転職活動を通して元の会社のほうがよかったかもしれない、と思ったとしても、戻ることができません。
元の会社で働く選択肢を失うことがデメリットとなります。
まとめ
休職中または休職歴のある人にとって、転職活動で伝えるかどうかは悩みますよね。
本記事で挙げた、メリットデメリットと注意点をまとめました。
伝えるメリット | 隠すメリット |
---|---|
・採用後のミスマッチを防げる ・正直さが伝わる | ・選考で他の人と同じ扱いを受けられる |
伝えるデメリット | 隠すデメリット |
・選考に不利になる | ・企業とのミスマッチに繋がる ・バレた際にどうなるか分からない ・再発できないプレッシャー |
伝える際の注意点 | 隠す際の注意点 |
・回復していることを伝える ・休職中に得たスキルを伝える | ・転職エージェントにも伝えない ・周りの人に知られないようにする |
自分が何を重視するのかを考え、転職活動でのスタンスを検討いただければと思います。
転職活動を始める場合、または始めるか迷っている場合はdodaの利用がおすすめです。
自分で検索できる転職サイトとしての機能と、転職エージェントへ相談できる機能が備わっています。
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