休職歴のある自分は、転職なんてできないのでは
どうせどこに行っても働けないんじゃないか
メンタル不調で休職した経験がある方なら、一度はこんな不安を抱えたことがあるのではないでしょうか。
私も同じでした。
メガ損保で働いていた頃、うつで半年以上休職。
復職後も業務に耐えられなくなり、「自分はもうダメなんじゃないか」と絶望していました。
しかし、今は転職を経て、無理なく働ける環境で、毎日を穏やかに過ごせています。
この記事では、私が実際に経験した
- 休職から復職、そして転職を決断するまでの経緯
- 休職歴を抱えながらの転職活動で実践した具体的なステップ
- 転職して数年経った今、感じていること
- 今日からできる小さな一歩
を、リアルな体験談としてまとめました。
同じように悩んでいる方に、「大丈夫、道はある」と伝えたい。
あなたの心を守りながら、新しい一歩を踏み出すためのヒントが見つかれば嬉しいです。
私が休職した理由と、復職後に転職を考えたきっかけ

メンタル不調に至るまで
当時の私は、メガ損保の損害サービス部門で働いていました。
- 終わりの見えない案件と電話対応の連続
- お客様や取引先から理不尽に怒鳴られる日々
- 大量の事案をこなして当たり前というプレッシャー
毎日がストレスの連続で、次第に
- 眠れない、眠れてもすぐに目が覚める
- 仕事のことを考えると涙が止まらない
- 休日も仕事の恐怖が頭から離れない
という状態に。
心療内科で診断書を渡され、しばらく休職することになりました。
休職中に感じていた不安と葛藤
休職中は休める安心感と同時に、強い不安が押し寄せてきました。
- 「もう働けないかもしれない」
- 「他の人は頑張っているのに、自分だけ…」
- 「転職なんて無理では?」
治療やリワークを続け、体調は少しずつ回復しましたが、「この先どうすればいいのか」答えは出せませんでした。
もしかしたら損保で無理せず働けるかもしれない。
一旦復職してみて、無理だと思ったら辞めよう。
そう考え、一度復職してみることにしました。
復職か転職か迷った時の判断基準については、こちらの記事で詳しくお話ししています。

復職後の気づきと転職への決断
少しの希望を抱いて一度は復職したものの、業務内容は変わらず、再びストレスで涙が止まらなくなる日々。
「辞めるべき?でも、私が転職できるのかな?」と悩む日々が続きました。
主治医やカウンセラーに相談する中で、
「無理して今の仕事を続けることの方がリスク」
と気づき、転職を決断しました。
他の仕事でも普通に働けるのか不安でしたが、カウンセラーから
「悩んでいる人は多いけれど、転職後に普通に働いている人も多いよ」と言われ、勇気をいただきました。
休職歴を転職活動で伝えるべきか?
これは、多くの人が悩むポイントだと思います。
私の場合、休職歴は伝えませんでした。
伝えなかった理由
- メンタル不調の原因が業務内容だったため、他の職場では支障がないと判断
- 医師やカウンセラーも「公表は必須ではない、挑戦してから考えればよい」と後押ししてくれた
- 現在の体調は安定しており、業務に支障がない状態だった
伝えるべきかの判断ポイント
休職歴を伝えるかどうかは、状況によって異なります。
- 現在も通院や服薬が必要で、配慮が必要な場合
- 業務に制限がある場合(残業不可、業務内容が限定される、など)
- 体調に不安があり、サポートが必要な場合
- 体調が安定しており、業務に支障がない場合
- 休職の原因が環境要因で、新しい職場では再発の心配がない場合
迷ったら、医師やカウンセラーに相談することをおすすめします。
休職歴を伝えるか迷う方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

休職歴ありの私が実践した転職活動ロードマップ

ここからは、私が実際に行った転職活動のステップを、具体的にご紹介します。
臨床心理士のカウンセリング、主治医への相談
転職するか迷っている段階で、カウンセラーと主治医に現状を相談しました。
自分の状態を客観的に見つめることで、転職への一歩を踏み出す決意が固まりました。
- 体調面で転職活動が可能かを確認する
- 休職歴を伝えるべきかアドバイスをもらう
専門家の意見を聞くことで、不安が整理され、前向きになれました。
自己分析で自分の希望を明確に
転職理由や希望条件を整理し、徹底的に自己分析をしました。
具体的にしたこと
- 得意、不得意、やってみたいことをリスト化
- 「何がストレスだったのか」を紙に書き出す
- どんな環境なら無理なく働けるかを明確化
「ミイダス」の無料診断を活用して、自分の適性や強みを客観的に把握しました。
- 自分の「市場価値」がわかる
- 「向いている仕事タイプ」や「ストレス耐性」が数値で見える
- 登録無料で、5~10分で診断完了
自己分析を徹底することで、転職活動を進める際に迷いが少なくなり、理想の職場を見つけるための指針が明確になりました。
>>ミイダスで無料診断してみる求人情報を見て、企業選びの軸を整理する
本格的に応募する前に、まずは求人サイトで情報収集をしました。
実際の応募はせず、
- 自分が企業選びで大切にしたいことは何か
- どのような仕事に興味を持てそうか
など、企業選びの軸を整理するために活用していました。
転職エージェントに登録し、徹底的に相談
転職活動を本格化させたのは、エージェントに登録してからです。
企業選び、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策を徹底的に相談しました。
- 複数のエージェントを利用する
・それぞれ所有している求人や強みが異なる
・様々な視点からアドバイスをもらえる - 自分の希望をしっかり伝える
・「残業少なめ」「電話対応少な目」など、優先順位を明確に
・納得できるアドバイスをもらえるまで相談 - 転職を迷っている段階でもOK
・「今の自分ならどのような転職先があるのか」を知るだけでも価値がある
特におすすめの転職エージェント3社
| 転職エージェント | 特徴・強み | おすすめの人 |
|---|---|---|
| doda | ・転職エージェントと転職サイトの一体型 ・スカウト機能も便利 | ・初めて転職活動をする方 ・自分でも求人を探したい方 |
| リクルートエージェント | ・業界トップクラスの求人数 ・全国規模で手厚いサポート | ・多くの求人から選びたい方 ・転職活動を全面的にサポートしてもらいたい方 |
| マイナビエージェント | ・20〜30代向けの求人が豊富 ・初めて転職する人に寄り添ったサポート | ・20~30代で転職活動をする方 ・初めて転職する方 |
エージェントのサポートがあったからこそ、自信を持って転職活動を進められました。
面接時期は有給休暇をフル活用
私は働きながらの転職活動だったため、有給を計画的に使いました。具体的なスケジュール管理
- 転職エージェントとの相談はメールやLINEで対応
- 面接が入りそうな時期に、事前に有給を申請
- 休みに合わせてエージェントに面接を組んでもらう
私の場合は応募して1~2週間後に1次面接、その後また1~2週間で2次面接、といった流れが多かったです。
計画的に有給を使うことで、スムーズな転職活動に繋がりました。
【転職後の今】休職経験があっても転職はできる
自分を否定しなくていい
転職活動の中で最も不安だったのは、
「私なんてどこからも必要とされないのではないか。」
ということでした。
しかし、内定をもらったとき、初めて「自分を必要としてくれる場所がある」と実感しました。
大切なのは、自分を否定せず希望する職場を探し続けることです。
もちろん大変なこともありますが、ストレスに押しつぶされることはありません。
- 休日に仕事のことを思い出して辛くなることがない
- 定時で帰れる日が増え、趣味の時間が持てるようになった
- 「自分を守る選択をして良かった」と心から思える
「普通に働ける」ことが、どれほど幸せかを改めて感じています。
転職は「逃げ」ではなく「自己防衛」
当時の私は、「転職は逃げなのでは」と罪悪感を抱いていました。
でも、今振り返ると、
転職は逃げではなく、自分を守るための正しい選択だった
と確信しています。
あなたの心と体を守れるのは、あなただけです。
キャリアに迷ったら│プロに相談するのもおすすめ
一人で考えると、どうしても視野が狭くなりがちです。
「転職するか、続けるか決められない」
「自分に向いている仕事がわからない」
そんなときは、プロのキャリアコーチに相談するのも一つの方法です。
おすすめのキャリア相談サービス
転職を前提にせず、あなたの悩みを丁寧にヒアリングしたうえで、今後のキャリア設計を一緒に考えてくれます。
| 迷ったらこれ!特におすすめ2社 | |
|---|---|
| ポジウィルキャリア | ・20~30代の支持が厚い ・採用率1%の厳選されたトレーナー陣 ・キャリアの漠然とした悩みがある方にもおすすめ ・無料体験40分あり |
| キャリート | ・HSP気質の方にもおすすめ ・比較的安価 ・無料体験60分あり >>無料体験を受けてみる |
本格利用には料金がかかりますが、初回相談は無料のところも多いので、一度相談して考えてみるのもおすすめです。
私は転職後、無料体験を利用してみましたが、心が軽くなり、今後の方向性を整理することができました。
キャリアコーチングの比較はこちらの記事から

今日からできる、小さな一歩を
「転職したいけど、何から始めればいいかわからない」
そんなあなたへ。まずは今日できる小さなことから始めましょう。
ミイダスの自己分析ツールを使ってみる
自分の強みや適性を知ることで、次に進む道が見えてきます。
リクナビNEXTで求人を見る
自分にぴったりな求人を見つけるための第一歩。希望する条件を整理してみましょう。
dodaでキャリアエージェントに相談する
まずは相談だけでもOK。あなたの強みを引き出し、最適な求人を提案してくれるエージェントは心強い味方。
ポジウィルのキャリアコーチングを受けてみる
キャリアコーチングを通じて、自分のキャリアプランをしっかり作成しましょう。
行動しない限り、未来は変わりません。
今すぐ、自分の未来のために第一歩を踏み出しましょう。
まとめ│休職歴があっても、新しい未来は作れる
- 休職歴があっても、転職できる
- 転職活動は、自己分析と情報収集から始める
- 転職エージェントやキャリアコーチングをフル活用する
- 「逃げ」ではなく「自己防衛」と捉える
- 小さな一歩を踏み出すことが、未来を変える
損保で疲れ果てた過去の私に、「大丈夫、一歩ずつでいい」と伝えたい。
あなたもきっと、自分に合う職場に出会えます。
転職して数年経った今、
「あのとき自分を守る決断をして、本当に良かった」と思います。
あなたの心を守りながら、新しい一歩を踏み出してください。





コメント