損保の仕事って、特殊すぎて他では通用しないのでは?
損サから転職したいけど、アピールできるスキルがない…
そんな不安を抱えていませんか?
私も損保で働いていた頃、「結局は損保でしか働けないのでは」と思い込んでいました。
でも、それは大きな間違いでした。
損害サービスで培ったスキルは、幅広い業界で評価される強みです。
この記事では、
- 損保の経験が「活かしにくい」と思われがちな理由
- 損サ経験者が持つ、転職で武器になるスキル6選
- 面接で使える具体的な伝え方(例文付き)
を、元損保社員の実体験も交えて解説します。
「どうせ自分には何もない」
そう思っている方でも、この記事を読み終える頃には自信を持って転職に踏み出せるはずです。
(会社によって呼び方は異なりますが、本サイトではまとめて「損害サービス」または「損サ」と表しています。)
損サの経験が「他に活かしづらい」と感じる2つの理由
理由1:業務内容が特殊だから

損サの業務は、他業界ではあまり使わない社内システムが中心。
そのため、外部で即戦力となるITスキルが身に付きにくいのが現実です。
また、事故の示談交渉という業務の特殊性により、他の業務に直接活かしづらいと感じてしまいます。
理由2:メンタルが疲弊して自信を失っているから
日々の電話対応やクレームで、心が疲れてしまう方も少なくありません。
「自分の能力が低いから怒られるんだ」
と思い込むうちに、自信を失ってしまうこともあります。
ゆるこ私も、この会社でまともに働けない私はどこに行っても駄目なんだろうなと思っていました。
しかし、これは「環境が合っていないだけ」の可能性が高いです。
場所を変えれば、あなたの強みを十分に活かせます。
【重要】損保で身についたスキルは、どんな業界でも通用する
損サの仕事を通して、あなたは既に多くの企業が求めるスキルを持っています。
損サ経験者が転職市場で評価される理由
ストレス耐性が高い
→ 理不尽なクレームにも冷静に対応できる精神力
複雑な問題を整理できる
→事故という複雑な状況を、関係者全員が納得する形で解決してきた経験
マルチタスクができる
→ 100件以上の案件を並行管理してきた実績
学び続ける姿勢がある
→ 約款改定や資格取得など、継続的に学習してきた経歴
]これらは、どんな業界・職種でも重宝されるスキルです。
損サで身に着く、転職で武器になるスキル6選


ここからは、具体的なスキルと、面接で使える例文をご紹介します。
「損害部門から脱出したい!」
「他の仕事に転職したい!」
と考えている場合、専門的な知識やスキルではなく、汎用的なスキルをアピールすべきです。
伝わりやすくするポイントは以下の3つです。
- スキル、強み
- 具体的なエピソード
- 入社後にどのように活かすか
スキルのアピール例と言いかえ例もご紹介しますので、あなたの具体的なエピソードや応募先の企業に合わせてお使いください。
スキル1:リスク管理能力
未来に起こり得るトラブルを予測し、先回りして準備する力。
こんな経験ありませんか?
- お客様からの質問を想定し、事前に調べておく
- 後々のトラブルを避けるために、今伝えておくべきことを考える
- 事前に相手担当者と認識を合わせたうえでお客様や相手方と交渉する
どんな業界・職種で活かせる?
- 事務職・バックオフィス:書類の不備を事前に防ぐ、期限管理
- 営業職:顧客の潜在的な不満を先回りして解消
- プロジェクト管理:リスクを想定した進行管理
私は現職で、リスク管理能力を身につけました。①スキル・強み
日々様々な事案を対応する中で、それぞれの事案でこの先お客様から相手方から質問、要望を受けた際に答えられるよう、事前の準備を徹底して行っていました。
例えば、〇〇のような事案では、△△という点でトラブルになりやすいことを把握していたため、事前に□□という対応を取ることで、クレームを未然に防ぎました。
その結果、トラブル未然に防ぎスムーズな解決を行い、月の事案解決件数はチーム内トップでした。②具体的なエピソード
御社でもこのスキルを活かし、いち早くリスクに気づき、事前の対応策を提案することで、プロジェクトの安定稼働に貢献したいと考えています。③入社後にどのように活かすか
- リスク対応力
- 危機管理能力
- 先を考えて行動する力
スキル2:コミュニケーション能力
相手の意図を汲み取り、分かりやすく伝える力。
損サでは業務の大半が電話対応のため、この力が自然と身に着いています。
この力は社外だけでなく、社内の調整でも役立ちます。
こんな経験ありませんか?
- 怒っているお客様の本当の要望を理解し、適切に対応する
- 専門用語を使わず、お客様にわかりやすく説明する
- 社内の関係部署と調整し、スムーズに業務を進める
どんな業界・職種で活かせる?
- カスタマーサポート:顧客対応力として直接活かせる
- 営業職:顧客との信頼関係構築
- 事務職:社内外の調整業務
私の強みは、高いコミュニケーション能力です。①スキル・強み
損害部門において、様々なお客様を対応してきた経験から、相手の立場に立って考え、信頼関係を築くための柔軟で丁寧なコミュニケーションを心掛けてきました。
特に、〇〇のような難しい状況では、お客様の不安な気持ちに寄り添いながら、専門用語を使わず分かりやすく説明することで、最終的にご納得いただけました。②具体的なエピソード
入社後も、社内外問わず誠実かつ的確な対応を行い、業務全体が円滑に進むようサポートしたいと考えています。③入社後にどのように活かすか
- 顧客対応能力
- 分かりやすく伝える力
- 相手の立場に立って考える力
スキル3:交渉力・調整力


異なる立場の人々の間で、全員が納得できる解決策を見つける力。
こんな経験ありませんか?
- お客様と相手方の主張が異なる事案で、双方が納得できる解決策を提案
- 弁護士、修理工場、相手保険会社など、複数の関係者と連携して解決
- 社内の関係部署と調整し、スムーズに業務を進める
どんな業界・職種で活かせる?
- 営業職:顧客と社内の調整
- プロジェクト管理:関係者間の調整
- 事務職:部署間の橋渡し役
私は現職で、異なる意見や立場をまとめる交渉力を磨きました。①スキル・強み
例えば、お客様と相手方の主張が異なる事案がありました。
その際、早期解決のために修理工場や相手保険会社、弁護士とも連携し、現実的な着地点を考えました。
そのうえで、お客様に丁寧にご説明したことで、最終的に円満解決に至りました。②具体的なエピソード
御社でもこの能力を活かし、関係各所と的確な連携を取り、円滑な業務遂行をすることでチームに貢献したいと考えています。③入社後にどのように活かすか
- 折衝力
- 調整力
- 合意形成力
スキル4:課題解決力
複雑な問題の本質を見極め、最適な解決策を導き出す力。
こんな経験ありませんか?
- 有無責判断:保険金を支払うべきかどうかを判断
- 不正請求の調査:不自然な点を見つけ、調査する
- 過失割合の検討:双方の主張が異なる中で、公平な判断をする
- 難しい要望への対応:お客様の要望に対し、現実的な解決策を提案
これらを通して、問題の本質を見極める高い課題解決力が身に着いています。
あらゆる仕事は、何かの課題があり、それを解決する作業が必要です。
このスキルはとても汎用性が高く、他の仕事でも役立ちやすいです。
どんな業界・職種で活かせる?
- 企画職:課題を発見し、改善策を提案
- 事務職:業務の効率化
- 営業職:顧客の課題解決
現職で、課題解決力を培いました。①スキル・強み
不正請求の事案を対応する際、不可思議な点を見逃さず、調査結果などの資料を徹底的に確認したうえで、お支払いできるかどうかを判断していました。
その結果、適正な保険金支払いを実現し、会社の損失を防ぐことに貢献しました。②具体的なエピソード
御社でもこの能力を活かし、データ分析を通じて課題を特定し、リスク管理に役立てることで、業務の安定性向上に貢献したいと考えています。③入社後にどのように活かすか
- 判断力
- 問題解決力
- 現状に疑問を持ち、よりよい判断をする力
スキル5:マルチタスク能力・事務処理能力
大量の業務を並行して処理し、優先順位をつけて効率的に進める力。
こんな経験ありませんか?
- 100件以上の事案を同時に管理
- 電話を受けながら進捗入力や支払処理を完了
- クレームを受けながら簡単な事務作業を済ませる
どんな業界・職種で活かせる?
- 事務職全般:大量の業務を効率的に処理
- カスタマーサポート:問い合わせ対応と事務処理の並行
- 営業アシスタント:複数の案件を同時管理
私は現職で、マルチタスク能力を培いました。①スキル・強み
損害部門では、常時100件以上の事案を同時に対応します。
1つの電話が終わると、またすぐ別の事案の電話がかかってくることも日常茶飯事です。
その中でスムーズに事案を解決するために、優先順位をつけて取り組んだり、電話をしながら簡単な事務作業を済ませるなど、効率的に業務を遂行しておりました。②具体的なエピソード
御社でも、効果的な時間管理を行い、各業務を丁寧かつ円滑に進めることで業務効率改善に貢献したいと考えています。③入社後にどのように活かすか
- 時間管理能力
- 柔軟性
- 事務処理能力
スキル6:学び続ける力


継続的に学習し、新しい知識やスキルを習得する姿勢。
こんな経験ありませんか?
- 約款の改定に対応するため、継続的に学習
- 会社で必須の資格を取得
- 業務に役立てるため、自主的に資格を取得
社会人になって継続的に学んでいる人は意外と少ないです。
そのため、学習の意欲を見せることで「入社してからも頑張ってくれそう」と印象付けることが期待できます。
どんな業界・職種で活かせる?
- どんな業界でも評価される:「入社後も成長してくれそう」という印象を与える
※資格取得は「取れと言われたから」「取らないといけないから」といった理由だけではよいアピールになりません。
業務で必須の資格であるため、早くに取得して別の勉強を進めようと、〇月に取得しました。
必須ではありませんが、今後のキャリアを考えた際に身に着けておきたいスキルだと考え、自ら取得しました。
など、自分で考えたうえで向上心を持って取り組んだことをアピールするとよいでしょう。
私の強みは、向上心があり、日々学び続けるところです。①スキル・強み
現職ではWordやExcelをあまり使用しないのですが、転職を考えた際に一般的なスキルを身に着けておくべきだと考え、MOSのWordとExcelを取得しました。また、〇〇の資格も、業務で必須ではありませんが、今後のキャリアを考えた際に身につけておきたいスキルだと考え、自ら学習し取得しました。②具体的なエピソード
未経験での転職ですが、学び続ける力を活かし、いち早く戦力になれるように努力してまいります。③入社後にどのように活かすか
- 向上心が高い
- 自己啓発能力
- 現状に満足しない
【無料診断】客観的に自分の強みを知る方法
これまでに紹介した6つのスキルは、「損サの仕事を通して身に着く強み」です。
ただし、人によって得意・不得意は異なります。
「自分にはどんな強みがあるのか客観的に知りたい」と思う方は、診断ツールを使ってみるのもおすすめです。
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- 自分の強みや特徴
- どんな職種や環境が向いているか
- ストレスを感じやすいポイント
- 自分の市場価値(想定年収)
を知ることができます。
こうした客観的な結果を参考にすると、
「損保で培ったスキル」と「自分の資質から見える強み」の両面からキャリアを考えることができます。
転職するしないに関わらず、キャリアを考えるための自己分析に役立つツールです。
面接でのアピール方法が分からないときは
これまで、損害サービスで身に着くスキルとアピール例を挙げてきました。
しかし、応募先の企業によってどのように伝えると効果的かは異なります。
「自分の経験を、どうアピールすればいいか分からない」
「履歴書や職務経歴書の書き方に自信がない」
そんなときは、プロの力を借りるのが近道です。
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