毎日忙しすぎて、このまま続けられるのだろうか…
損保に入ったけれど、自分には向いていないのかも…
メガ損保で働く中で、ふとこんな気持ちがよぎることはありませんか?
私自身、損害サービス部門で働いていたときに、
- 業務量の多さ
- 顧客対応のストレス
- 毎日の電話対応
に悩み、「辞めたい」という気持ちを常に抱えていました。
ただ、いきなり転職を決断するのは不安ですよね。
そんなとき大切なのは、まず 「自分はなぜ辞めたいのか」 を整理することです。
この記事では、損保で働く方が感じやすいモヤモヤを整理しながら、
- 自分の価値観を見つける方法
- 強みや適性を知る方法
- 次の一歩につなげる行動
を、順を追って解説します。
「辞めたいけど決断できない」という方が、少しでも気持ちを整理し、未来への一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。
転職を本格的に考え始めたら
こちらの記事で、損保からの転職のステップを解説しています。

キャリアの棚卸しをプロと一緒に
希望や強みを整理して、ぴったりの求人を一緒に探してくれます。初めての転職でも心強い味方に。
※部署名は会社によって呼び方が異なりますが、本記事では「損サ」と表現します。
辞めたいと感じるのは自然なこと
まずお伝えしたいのは、「辞めたい」と思うこと自体は自然だということです。
メガ損保は待遇面で安定している一方で、
- 長時間労働
- クレーム対応のストレス
- 数字や結果への強いプレッシャー
といった要因が積み重なりやすい職場です。
「向いていないのでは」と感じるのは、あなたの弱さではなく、環境や仕事内容との相性の問題にすぎません。
まずは「辞めたい理由」を整理する
転職を考えるときの第一歩は「なぜ辞めたいのか」を言葉にすることです。
漠然とした不満を放置しても、進む方向は見えてきません。
紙やスマホに書き出してみましょう。
つらさの原因を言葉にする
日々の業務で、「ここが辛い」と感じる場面を具体的に洗い出しましょう。
- どんなときにストレスを感じるか
- 人間関係に悩んでいないか
- 業務量や評価制度に納得できているか
「感情」ではなく「事実」として整理すると、自分の弱点や耐えにくいポイントが明確になります。
損サならではのストレス
損害サービスでは、特有の負担もあります。
- クレーム対応による精神的負担
- 営業部門や代理店との板挟み
- 感情を押し殺して淡々と処理を求められる環境
「自分はここで消耗している」と気づけるだけで、次に選ぶべき職場環境のヒントになります。
自分の価値観を見直す

辞めたい理由を整理したら、「自分が働くうえで大切にしたい価値観」を考えましょう。
自分にとって譲れないポイントを明らかにすると、転職後のミスマッチが減ります。
やりたくないことリストを作成する
「やりたいこと」の前に、まずは「やりたくないことリスト」を作ることがおすすめです。
- 営業ノルマがある仕事は避けたい
- 一日中PC作業だけの仕事は合わない
- クレーム・電話対応が多い職場はつらい
- 転勤ありの会社はNG
- 接待や飲み会が頻繁な職場は無理
「次はこんな仕事がしたい!」と思っても、いざ働いてみたら「やっぱり無理だった……」というのはよくある話。
あらかじめ「避けたい仕事」や「合わなかった職場の特徴」をリストアップしておくことで、ミスマッチを防げます。
理想の働き方を描く
価値観は人によって異なります。
- ワークライフバランスを重視したい
- 人の役に立つ実感を得たい
- 評価や成長がわかりやすい環境で働きたい
これらを明確にしておくと、「なんとなく辞めたい」ではなく、
「こういう環境に行きたいから辞める」という前向きな選択ができます。
また、「なりたくない姿」を出発点にすると、理想像が描きやすくなります。
- 毎日終電まで働きたくない
- 感情を押し殺す環境は避けたい
- 成果ばかり求められる環境はつらい
これまでに整理した「価値観・やりたくないこと・強み」と組み合わせて、理想像を描きましょう
- 今の仕事で「つらい」と感じるポイントは何か
- 自分にとって理想的な働き方とは?
- やりがいや満足感を得られているか
- 上司・同僚との関係は自分に合っているか
- 次の職場で避けたい・変えたいことは何か
損保で培った強みを整理する
損害サービスで身に着くスキル例

損害サービスの仕事って、特殊な気がするけれど、他に活かせるスキルってあるのかな?
損サにいると、「自分には何もスキルがない」と思いがちですよね。
実は、損サで培ったスキルは他業界でも評価されるものが多いんです。
顧客対応力
→ クレーム処理や代理店対応など、対応力と信頼構築力は他職種でも大きな武器。
事務処理・マルチタスク能力
→ 電話対応と並行で事務をこなす処理能力は非常に高い評価対象。
交渉力
→ 示談・査定交渉の経験は、営業やCSの場で活きる。
分析力・問題解決力
→ 事故の有責判断や原因究明など、ロジカルな判断力はどんな職種でも使える。
これらは汎用的なビジネススキルとして、異業種でも通用します。
強みの見つけ方
考えておきたいのが、「得意なこと」「比較的好きなこと」です。
ここでは、「他人と比べないこと」が大事。
あくまで「自分にとってはこれがラク」「これなら時間を忘れてできる」と感じることをリストアップしてみましょう。
- コツコツ努力するのが得意
- 人前で話すのが好き
- 細かい作業が苦にならない
- 車の運転が得意
- パソコン操作が得意
- 文章を書くのが好き
☝️「△△よりは〇〇のほうがマシ」といった形でもOK。
曖昧でもいいので自分なりの感覚を書き出してみましょう。
資格や知識の棚卸し
これまでに取得した資格や学んできた知識も棚卸ししてみましょう。
FPや簿記、IT系の資格があれば、異業種転職の大きな武器になります。
また、今後目指したい職種に必要な資格をリサーチして、スキルアップの準備を始めるのもおすすめです。
損保からの転職で活かせるスキルについては、以下の記事で詳しくお伝えしています。





他の業界でも活かせるスキルが見つかりそうだね!
自己分析ツールを活用する
「自分だけで考えるのは難しい」と感じる方も多いですよね。
そんなときは、無料で使える自己分析ツールを活用するのが効果的です。
おすすめなのは、ミイダスの「コンピテンシー診断」。
たった数分の質問に答えるだけで、
- ストレス耐性や職務適正
- 思考の癖や行動傾向
- 推定市場価値(年収の目安)
- 向いている働き方
が客観的に分かります。
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損保経験を活かせる転職先の例
「損保経験を活かせる業界・職種」も整理しておくと、選択肢の幅が広がります。
- 金融事務(落ち着いた職場での事務作業)
- 経理事務(数字に強い人におすすめ)
- 人事・総務(社内調整やサポート業務が得意な方に)
- 営業事務(サポート業務が得意な方に)
- 営業職(交渉や人と話すことが好きな方)
- カスタマーサポート(お客様対応の経験が活かせる)
このほかにも、あなたの価値観や強みに合った仕事は数多くあります。
本格的に探したい場合は、下記の記事が参考になります。


自己分析を「行動」につなげる
自己分析がある程度できたら、ここで終わらず、次の行動に移すことが大切です。
気になる求人を見てみる
まず、どんな仕事があるのか、を知るだけでもOKです。
いくつか見ているうちに、自分の価値観に合いそうな企業の特徴が見えてきます。
私が最初に使ったのは「リクナビNEXT」でした。
無料使えて求人数も多く、「自分に合う条件は?」を整理するのにぴったりです。
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転職エージェントに相談する
自分に合う求人を知るには、転職エージェントの活用が非常におすすめです。
希望や条件を伝えると、あなたに合った求人を紹介してくれます。
特に未経験の業界を目指す場合、プロのアドバイスは非常に有効です。
また、本格的に転職活動を進める場合もあらゆるサポートを受けられるので、登録しておいて損はありません。
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 面接対策
- 非公開求人の紹介
- 業界や企業の情報提供
転職エージェントによって所有している求人に差があるので、本格的に転職活動を行う場合は複数登録することをおすすめします。
転職エージェント比較表
特徴・強み | おすすめの人 | |
---|---|---|
doda | ・エージェントとサイトが一体 ・多数の非公開求人 ・スカウトもあり | ・初めて転職活動をする方 ・自分でも求人を探したい方 |
リクルートエージェント | ・求人数が豊富 ・全国規模 ・手厚いサポート | ・多くの求人から選びたい方 ・転職活動を全面的にサポートしてもらいたい方 |
マイナビエージェント | ・ ・丁寧なサポート | ・若手の方 ・初めて転職する方 |
パソナキャリア | ・女性支援、管理職向け ・質の高い企業多数 | ・経験を生かしてキャリアアップしたい方 |
ビズリーチ | ・ハイクラス求人、高年収求人が多い | ・キャリアを積んできた方 ・年収アップを狙いたい方 |
おすすめは「doda
求人検索もできて、エージェントのサポートも受けられる万能型。
自己分析ツールも充実しており、転職初期に非常に役立ちます。
無料で利用できるので、少しでも転職を考えているなら、まずは登録してエージェントと話してみましょう。
その他のエージェントについては、以下の記事で詳しく解説しています。


キャリアコーチングを利用する
「なんとなく辞めたいけど、転職先が思いつかない」
「本当に辞めていいのかな」
そんな方は、キャリアコーチングも選択肢の一つです。
- 自分の強みや価値観を整理できる
- 客観的な視点でアドバイスを受けられる
- 無理に転職を勧められることはない
- 今後のキャリアプランを一緒に考えてくれる
初回相談は無料のところも多いので、転職活動を始める前に一度体験してみるとよいでしょう。
キャリアコーチングが気になる方には、こちらの比較記事もご用意しています。


企業の口コミをチェックする
気になる企業があれば、実際に働いていた人の口コミを読んでみましょう。
- 人間関係や職場の雰囲気は?
- ノルマが厳しくないか?
- 本当に未経験でも大丈夫?
- 実際の年収や評価制度は?
求人票では分からないことも、実際に働いていた人の声を参考にすると、入社後のギャップを減らせます。
チェックするにはOpenWork(オープンワーク)がおすすめ。
匿名でリアルな口コミが見られ、無料登録で一部情報がチェックできます。
💡リアルな声を調べたいなら
本格的に転職を考え始めたら
自己分析や情報収集を終え、「やっぱり転職したい」と思えたら、次は準備に進みましょう。
- 履歴書・職務経歴書を作成する
- 面接対策を始める
- 企業に応募する
詳しい手順はこちらでまとめています


自己分析から、未来は変えられる


「辞めたい」という気持ちは、弱さではなく“未来を変えたいサイン”です。
- 辞めたい理由を整理する
- 自分の価値観を見直す
- 損保で培った強みを棚卸する
- 理想の働き方を描いてみる
この流れを踏むだけで、モヤモヤが「行動」へと繋がります。
まずは今日、自分の気持ちをノートに書き出してみる。
そんな小さな一歩からでも、未来は動き始めます。
今日できる、小さな一歩
「転職するかどうか決めきれない」
「でも、このままでいいとも思えない」
そんなあなたにこそ、今できる”小さなアクション”を。
迷っているなら、まず「動いてみる」
現状を変えるには、「迷い続ける」よりも「試してみる」ことが何よりも大切です。
- 1つでも、気になるものに登録してみる
- 話を聞いてみる
- 診断を受けてみる
そんな小さなアクションが、あなたの未来を少しずつ動かしていきます。
最後にひとこと
私は、あのとき行動を起こしたことで、今は毎日を穏やかな気持ちで過ごせています。
どうか、辞めるか迷う自分を責めないでください。
少しでも心が動いたのなら、今こそが“動き出すタイミング”かもしれません。
あなたが、あなたらしく働ける場所に出会えることを心から願っています。






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