このまま損保の仕事を続けていていいのかな…
損保の仕事にやりがいを感じられない、向いていない気がする
朝の通勤電車に乗りながら、そう感じたことはありませんか?
毎日大量に入ってくる新規事案、クレーム処理、終わらない電話…。
損害サービス部門(会社によっては「損害サポート」「保険金サービス」とも呼ばれます)は、社会的に重要な役割を担う一方で、精神的な負荷が非常に大きい仕事です。
「自分には合っていないのでは…」と感じることは、決して甘えではありません。
筆者もかつて、そう思いながら我慢を続けた結果、うつになり休職を経験しました。
この記事では、損保社員に向いていない人の特徴や、辞めるかどうかを考えるときの判断軸をわかりやすく解説します。
今の働き方にモヤモヤしている方が、少しでも心軽く前に進めるように。
「ここから」が、あなたの転機になるよう願いを込めてお届けします。
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損害サービスに向いていない人の特徴5選【経験者が語る】

損保の仕事は、向き不向きがはっきり出る仕事の一つです。
向いていない人が無理を続けると、心や体に不調が出ることもあります。
たとえば、以下のような特徴にあてはまる方は、損保の仕事が合わない可能性があります。
感情にふり回されやすい人
損サでは、事故対応やクレーム対応を通じて、強い言葉を受けることがあります。
そのため、他人の気分に強く影響されてしまう人にとっては、心身ともに消耗しやすい環境です。
損サの仕事では、こうした状況が日常的に起こります。
- 事故後のお客様から怒鳴られる
- 相手のイライラを毎日のように感じる
- 感情的な電話を繰り返し受ける
- 長時間、怒鳴り続けられる
人の気持ちに寄り添えることは、もちろん大切な強みです。
しかし損サのように、怒りや不安といったネガティブな感情をぶつけられやすい職場では、他人の感情を敏感に受け取りやすい人ほど、つらい思いをする場面が多くなります。
とくに自分の心を守るのが苦手な方は、無理を重ねてしまいがちです。
細かいルールや手続きが苦手な人
損保の仕事では、ルールや手続きがとても細かく決められています。
それを正確に守ることが評価につながるため、「だいたいでいい」という感覚の方には難しさを感じやすいです。
- 契約内容に沿った補償の判断
- 事故の状況ごとに異なる処理手順
- 規定どおりの支払処理や入力作業
ミスをすると大きな損害が発生する場合もあるため、ルール通りに正しく動く力が求められます。
細かさが苦手な人には、ストレスのたまる環境です。
理不尽なことに我慢できない人
損サでは、理不尽を感じる場面が日常的にあります。
理不尽に対して我慢がきかないタイプの方は、ストレスを抱えやすくなるかもしれません。
たとえば、こんなことが起こります。
- 保険金が出せない案件でも責められる
- 正しいことを伝えているのに、理不尽に怒られる
- 自分のせいでないクレームを受ける
- 社内のルール変更が急に決まる
すべてを納得して働くのは難しい業界です。
「自分が悪いわけではないのに、なぜここまで怒られないといけないのか」と感じることもあるでしょう。
とくに正義感が強かったり、筋が通らないことに納得できない方にとっては、損サの仕事は精神的に厳しく感じる場面が多いかもしれません。
実際に筆者も、「これって自分が悪いのか…?」と感じることの連続で、心がすり減っていった経験があります。
電話対応が苦痛な人
損サの仕事では、電話対応が中心となるため、人と話すことが苦痛な方には大きなストレスとなるかもしれません。
苦情対応や説明が日常業務に含まれており、会話に苦手意識があると、毎日がつらく感じやすくなります。
たとえば、こんな場面が頻繁にあります。
- 補償内容の説明を、繰り返しわかりやすく伝える
- 初めて話す相手に、自信を持って話さなければならない
- 苦情を受けても、最後まで冷静に対応することが求められる
こうした対応は、単なる「電話応対」や「接客」よりもハードルが高く、相手の感情が不安定な場面が多い分、気力と神経をすり減らす場面も多くなりがちです。
ある程度は慣れでカバーできても、電話が鳴るたびに緊張するような方にとっては、業務そのものが苦痛になってしまう可能性があります。
話すことが得意でない方にとっては、「向いていないかも」と感じるのはごく自然なことです。
気持ちの切り替えが苦手な人
損サの仕事では、緊張感や責任の重さが大きく、気持ちの切り替えが難しいと、私生活まで影響が及ぶことがあります。
特に、真面目で責任感の強い人ほど、仕事のことを家に持ち帰ってしまいがちです。
たとえば、以下のような経験はありませんか?
- 帰宅しても、お客様の怒りが頭から離れない
- ペンディング事案の対応を考えすぎて、土日も気が休まらない
- ミスや対応が気になり、夜も眠れない
このように、気持ちを切り替えるのが苦手な方にとっては、「仕事が終わっても心が休まらない」日々になりやすいのが、損サの現実です。
仕事と私生活のバランスが崩れやすいため、自分の心を守る力が必要不可欠です。
損サに向いていない人の特徴
- 感情にふり回されやすい人
- 細かいルールや手続きが苦手な人
- 理不尽なことに我慢できない人
- 電話対応が苦痛な人
- 気持ちの切り替えが苦手な人
これらにあてはまるからといって、すぐに辞めるべきだとは限りません。
自分がどう感じているかを見つめ、向いていないのか、それとも慣れれば問題がないのかどうか見極めることが大切です。
向いていないと感じたらするべき3つのこと

それでは、ここからは、向いていないと感じた人にしてほしい3つのことをご紹介します。
「向いていないのかもしれない…」と感じたとき、ただ我慢を続けるだけでは状況は変わりません。
少しずつでも、自分の気持ちを整理し、行動に移していくことが大切です。
なぜつらいのかを書き出して整理する
「向いていない」と感じたとき、まずは理由をはっきりさせることが大切です。
頭の中だけで考えると、感情ばかりが先に立ち、原因が見えづらくなります。
紙やスマホのメモに、今感じていることを書き出してみましょう。
たとえば、
- どんな場面でつらくなるのか
- それが毎日のことなのか、たまに起きることなのか
- 誰との関わりで強くそう感じるのか
といった観点から見直してみましょう。
意外と「自分が嫌だったのはこの部分だけだった」と気づける場合もあります。
自分の気持ちを客観的に見つめることで、「本当に向いていないのか」それとも「今の環境が合っていないのか」がわかるようになります。
信頼できる人に本音を話す
悩みを1人で抱え込むと、どんどん思い詰めてしまいます。
そうなる前に、信頼できる相手に話してみることをおすすめします。
- 気の合う同僚
- 前職の先輩
- 家族やパートナー
- 産業医
- カウンセラー
- 人事部の相談窓口
こういった人たちに、「実は最近仕事がつらくて…」と切り出すだけで、気持ちが軽くなることがあります。
自分では気づかなかった考え方や視点をもらえるかもしれません。
話すことで、自分の気持ちが整理されることも少なくありませんよ。
私自身、転職を決意したのはカウンセリングを受けたことがきっかけでした。

向き・不向きを見極める質問をしてみる
自分に向いているかを見極めるには、問いかけを変えてみることが効果的です。
以下のような質問を自分にしてみてください。
- この仕事でうれしかった瞬間はいつだったか?
- どの業務にストレスを強く感じるか?
- 「また同じ仕事を5年続ける」と聞いてどう思うか?
これらの質問に対して「楽しい」「やっていけるかも」と感じる部分が多ければ、向いている可能性があります。
反対に、思わず気が重くなったり、「もう無理かも」と感じるようであれば、違う道を考えるほうが、これからの人生にとってプラスになるかもしれません。
「もう限界かも」「毎日がつらすぎる…」と感じている方へ。
少しでも心が軽くなるヒントになればと思い、こちらの記事もご紹介します。

「損保に向いていない=甘え」ではない理由
「向いていないと感じるのは、ただの甘えなんじゃないか」
そう思ってしまう方も少なくありません。
ですが、そうやって自分を責めすぎる必要はありません。
ここでは、向いていないと感じることが、決して甘えではない理由についてお伝えします。
誰にでも向き・不向きはある
仕事に限らず、何事も人によって得意・不得意があります。
どれだけ優秀に見える人でも、合わない業務はあるものです。
たとえば、
- 人前で話すのが得意な人もいれば、
- 黙々と作業するのが合っている人もいます。
これと同じように、「損保の仕事が合わない」と感じるのも、ごく自然なことです。
向いていないからといって、自分を責める必要はまったくありません。
「辞めたい」は正当なサイン
「辞めたい」という気持ちは、決して甘えではありません。
むしろ、心と体が出している正直なサインです。
この気持ちを無視し続けると、やがて…
- 体調を崩す
- 夜眠れなくなる
- 食欲がなくなる
- やる気が出なくなる
- 人との関わりを避ける
といった悪循環に陥ることもあります。
自分の気持ちに蓋をせず、「気づいてあげること」が第一歩です。
どうか、あなた自身の声を大切にしてください。
続けるだけが正解ではない
「この会社で頑張らないといけない」「続けることが正しい」
そう思い込んでいませんか?
しかし、本当に大切なことは、自分の人生が豊かになる選択をすることです。
確かに、続けることで得られる経験もあります。
けれど、無理をして心が壊れてしまえば元も子もありません。
- 今の環境で前向きに働けない
- 自分らしくいられない
- 5年後、10年後もこの仕事を続けている自分が想像できない。
そんな状態が続いているなら、「変える勇気」も立派な選択肢です。

確かに、今は転職が当たり前の時代だから、無理に続ける必要はないよね。
損保を辞める前に考えたいこと
「向いていないし、もう限界。」と思った場合、すぐに辞める決断をする前に、まずは気持ちの整理をしてみましょう。
辞めたあとに「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためにも、次のような準備がおすすめです。
自分の「つらさの理由」は何か?
「疲れた」「合わない」だけで終わらず、何がどんなふうに苦しいのか、紙に書き出してみましょう。
つらさの原因は人それぞれですが、その理由を掘り下げることで、次に求める仕事や職場環境の方向性が見えてきます。
筆者自身は、以下のような理由で限界を感じていました。
- 終わりの見えない業務量
- 顧客や代理店対応による精神的な疲労
- 感情の切り替えができず、休日も仕事を引きずる状態
このように、「辞めたい」と感じる理由は複雑なようで、実は明確な要因がある場合がほとんどです。
自分に合っている仕事は?
辞めて別の会社に転職しよう、と思う場合、次の仕事は自分に合ったところに行きたいですよね。
そのためにできることは、
- やりたくないことを整理する
- 自分の得意なことを再確認する
- スキルや資格を棚卸する
- 自分の価値観を整理する
自分で整理するのが難しいと感じたら、ミイダス
- ストレス耐性や職務適性
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損保を辞めた後の選択の例


異業種に転職して成功した例
損保から別の業界に転職し、自分らしく働いている方は少なくありません。
損保で培った「対人対応力」や「事務処理能力」などのスキルは、他の仕事でも活かしやすいためです。
たとえば、こんな選択があります。
- IT企業で、カスタマーサポートや社内対応の仕事に就く
- 一般企業の総務・人事部門で、裏方として職場を支える
- 教育や福祉の現場で、誰かの役に立つ仕事に取り組む
実際の転職経験がなくても、「このスキルは他でも使えそう」と感じられることは多いはずです。
損保でがんばってきた経験は、あなたの強みとして他の場所でも活きていきます。




資格取得から道が開けることも
すぐに転職先が決まらなくても、資格の勉強を通じて進路が広がる人もいます。
「自分に合う仕事がわからない」と感じたら、まずは学び直しから始めるのも一つの方法です。
よくある例としては以下のようなものがあります。
- 簿記の資格を取り、経理職へ
- ITパスポートを取得して、社内システムやサポート業務へ
- FP(ファイナンシャルプランナー)を活かして、暮らしの相談に乗る仕事へ
資格の勉強を通じて、「これなら続けられそう」と思える仕事に出会えることもあります。
学びは、未来へのヒントをくれる大切な一歩です。
休職をきっかけに新しい道を選ぶ人も
心や体が限界に近づいたとき、思いきって休職を選んだ人が、そこで初めて新しい道を見つけるということもあります。
無理を続けるよりも、立ち止まって見つめ直す時間が人生を変えることもあるのです。
たとえば、こんな道があります。
- カウンセリングを受ける中で、自分も心のケアに関わる仕事を志すようになった
- 自然とふれあうボランティアに参加し、地方での暮らしを選んだ
- 休職中に始めた副業が軌道に乗り、そのまま本業へと転換した
- 休職して今の仕事を見つめ直すことで、自分に合った仕事を見つけられた
あなたの選択が、これからの人生を変えるきっかけになるかもしれません。
筆者自身、うつで数か月休職したことで、現在の仕事を続けていてよいのか疑問を抱き、これからの自分の人生を真剣に考えられるようになりました。
その結果、今は自分に合った仕事で無理なく続けられています。
損保を辞めるかどうかの判断軸
自分の価値観と合っているか
仕事を続けるべきかどうかを判断するうえで、「自分の大事にしたい価値観」と合っているかを見つめ直すことはとても大切です。
たとえば、
- 誰かを支える仕事がしたいのに、数字ばかり求められる
- 自分のペースで丁寧に働きたいのに、常に急かされる
そんなズレがあると、いずれ心も体もすり減ってしまいます。
価値観に合った職場は、長く続けられる安心感があります。
5年後の自分が笑えているか
未来の自分を想像することも、大きな判断軸のひとつです。
今の働き方をこのまま続けたとき、5年後にどんな自分になっているでしょうか?
考えるポイントは以下の通りです。
- そのとき自分は、笑顔でいられそうか?
- どんなスキルが身についているか?
- 人間関係や生活は今よりよくなっているか?
未来の自分が幸せに働けている姿が浮かばないなら、今こそ方向転換のタイミングかもしれません。
この環境で成長できるか
「自分が成長できるかどうか」も重要な判断材料です。
毎日がただの作業の繰り返しになっていませんか?
チェックしたいのは以下のような点です。
- 新しい挑戦をさせてもらえているか
- 目標やスキルアップの機会があるか
- 成長を喜んでくれる上司や仲間がいるか
成長実感がないと、自信もやりがいも失われていきます。
自分を大切に育ててくれる職場かどうか、今一度見つめ直してみましょう。
辞めると決めたら、次はどう動く?失敗しないためのコツ
転職活動は、勢いや感情だけで動くと失敗しやすくなります。
自分のスキルや経験が「どんな仕事にどう活きるのか」を、きちんと整理することが大切です。
準備段階に力を入れることで、納得のいく転職先に出会いやすくなります。
実際に以下のようなステップを踏むと、転職活動がぐっと進めやすくなります。
doda
損サ業務で培った交渉力や冷静な判断力、調整力といった強みを言語化し、職務経歴書にしっかり反映させましょう。
志望動機では「なぜその業界・職種なのか」を明確にすることが大切です。
準備も、転職エージェントで細かく相談することが可能です。
転職活動を進めるにあたり、準備段階が非常に大切です。
「辞めたい」という気持ちだけで行動するのではなく、自分を知り、相手(企業)を知るところから始めることが、後悔のない転職への第一歩です。
「向いていないかも」と思ったら、心の声に耳を傾けて
損保の仕事に向いていないと感じたとき、まずはその気持ちを無視せず、大切にしてください。
「なぜつらいのか」を言葉にして整理し、「誰かに話す」ことから始めるだけでも、心が少し軽くなるはずです。
そして、未来を変えるためには「行動」も必要です。
- 今の仕事にどんなストレスを感じているのかを整理する
- 信頼できる人に、本音を話してみる
- 向き・不向きを見極める問いを自分にしてみる
これらは、小さなようでいて、大きな一歩です。
迷ったときには、「本当にこの働き方を、あと5年、10年続けたいと思えるか?」と問いかけてみてください。
少しでも「違うかも」と思った方は、転職サイトへの登録や、キャリアのプロへの相談も選択肢の一つです。
プロのサポートを受けながら「自分に合う働き方」を探したい方へ
doda
転職サイトとエージェントが一体型。気になる求人にすぐ応募可能!
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「転職するかどうか迷っている」段階の方には、キャリアコーチングという選択肢も。
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